本年度の中学生職業体験実習(トライやるウィークなど)が無事終わりました。
トライやるウィークでは、「職業ってなに?」「社会ってなに?」「社会人ってなに?」といった生徒さんや学校教育の一助になればとの想いで協力している次第です。生徒さんは慣れない環境で実際に体を使って実習するので心身ともに大変ですが、良い経験になってくれれば幸いです。
さて職業人インタビューの中で「獣医師になるためにはどの教科に力を入れるべきか?」との質問がありました。
その答えとして
「大学合格の意味ならば理系科目」
「獣医学における基礎知識の意味ならば、生物学・英語」
「論理的思考(例えば正しい診断)に優れた獣医師の意味ならば、数学(正解を生み出す力の鍛錬)」
「人として優れた獣医師の意味ならば、国語(飼主に寄り添うための読解力・思いやり・慮る心の鍛錬)」
とプリントアウト(原文ママ)し説明したところ、後日、「多くの本と出会って国語力を身につけたいです。」と一人の生徒さんからの手紙にありました。
伝えたい言葉を理解してもらえることの喜びを味わえたと同時に、国語や数学はじめ義務教育・中等教育で習う学問の意義や重要性を生徒・学生さんたちに理解してもらう難しさが改めて解り、だからこそ教師という「師業」なのだと思うところです。
前回「福岡県の高校生が流暢な英語でワンヘルスの実践に関する発表があったこと、すでに広くワンヘルス教育が行き渡っていること」への驚きを書きましたが、改めて、
「教育って大事ですね。」
ちなみに「論理的思考→数学」のくだりはヘルマン・ヘッセ「車輪の下」からの引用です。私の考えた言葉ではないのが残念ですが(笑)、ノーベル文学賞受賞者の御言葉ですので間違いはないはずです。
2022年12月13日 20:24