マイクロチップについて
はじめに
~前略~
犬猫販売業者における販売する犬猫へのマイクロチップ装着の義務化は2022年6月1日施行であり、いよいよ1年後に近づいている。それ以外の犬猫への装着については今回の改正では「努力規定」である。現時点での客観的数値は手元に無いが、犬猫販売業者より販売された犬猫においてマイクロチップの装着が着実に実施されている現状下にあることは各位認識されているかと思われる。
我々獣医師は有国家資格者であることは言うに及ばずだが、狂犬病予防法に基づく飼育犬の狂犬病予防注射接種率向上に向け遵守するのと同様、有国家資格者である以上、本法公布によってマイクロチップ装着率向上に向け遵守する義務が発生したと考える必要があることは間違いないところである。
~中略~
法改正によって「動物取扱業の更なる適正化ならびに動物の不適切な取扱いへの対応の強化」目的と「一般飼育者飼育動物における逸走時の拾得管理の対策強化」を付加価値とする根拠が発生したことから、施行に先駆けて2019年6月19日公布以降、犬猫販売業者を除く一般飼主への適切なインフォームドコンセントすなわちマイクロチップの積極的な装着推奨を実施開始したところ、装着率が有意に向上した結果を得たため、概要を以下に報告する。
~以下目的・結果・考察は省略~
冒頭、お堅い文章で申し訳ありません。(堅過ぎる・・・)
上記は、所属する兵庫県獣医師会会報(令和3年7月号)への私の寄稿文から抜粋したものです。本団体で学術・研修事業を担当(本ホームページ院長挨拶参照)している立場上「獣医師職業倫理の向上」に地道に努めているところですので、お堅い文言につきましてはご容赦ください~。
要は、獣医師として獣医師職業倫理に基づき法令遵守しましょうという会員獣医師へ向けた提言内容でした。
飼主の皆様におかれましては、有意義な情報提供になれば幸いですし、緊急災害時対策としてのマイクロチップの装着にご関心いただければと思います。
(写真は不妊手術終了後のネコちゃんにマイクロチップを装着しているところです。ご参照まで。ちょっとだけ太い針ですが麻酔後なので全然痛くないですよ~。)
*Instagramにも関連画像がありますのでクリックしてみてください。
2021年10月19日 17:45